183 :本当にあった怖い名無し:2011/12/19(月) 12:44:59.75 ID:pslRNVgh0
俺の実家は、とある新興宗教やってた。 
それなりに有名な宗教団体。 
世襲制で父親で6代目、信者もそれなりの人数がいた。 
家族構成は、祖父、祖母、父親、俺の四人。 
母親は小学校高学年の時に出て行った。 
祖母曰く「嫌になったんよ、色々と」だと。 

引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?286

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悲しかったのは確かだけど、幼少期の家族の思い出は 
父親と母親の喧嘩、祖母に虐められて泣いてる母親くらいしかないので 
まぁしょうがないなって感じだった。 

話は中学生の時なんだけど 
うちには俗に言う、寺院、教会みたいな施設がある。 
30畳くらいあって、ご本尊、賽銭箱が置いてある。 
たまーにだけどその賽銭箱から小銭を拝借してたりしてた。 
残念ながらか、幸いか、俺は全く信仰心はなかった。 

ある日、賽銭ドロしようと思って懐中電灯片手に夜中施設にいってみた。 
小銭ちょろっとくすねて、部屋に戻ろうと思ったんだけど 
なんとなく、ご本尊って何があんだろ?って妙な好奇心が沸いてきた。 

そろそろと結界をまたぎ、ご本尊に近寄った。 
形状は仏壇のデカイ版みたいなのの中に、小さな社がある。 
音がしないように、ゆっくりその社の扉を開けてみた。 

中身はあんま細かく書くと団体特定されると思うので伏せる。 
大したモン入ってないなーなんて思ってたら、奥のほうに巾着袋発見。 
あんまり長居したくなかったし、なんとなくそれもって自室に帰った。 

185 :本当にあった怖い名無し:2011/12/19(月) 12:48:12.45 ID:pslRNVgh0
小銭を財布にしまいつつ、巾着の封を解いてみた。 
中身を見てゾッとした。 
なにやら黒いのがビッシリと。恐る恐る手を入れて触れてみると正体がわかった。 
「毛」 
気持ち悪さと、なんで毛?って言う不思議からくる好奇心。 
ノート破って、床に引いて全部出してみた。 

よく見ると毛にまじって指輪がひとつ入ってた。 
なんの装飾もない指輪、多分結婚指輪。 


それみたとたん、何故か妙な確信のある妄想が沸いてきた。 
「母親」 

それからは、口にするのもおぞましい妄想が溢れて吐きそうだった。 
頭がおかしくなる前に急いでその毛と指輪をしまい 
本尊に戻しにいった。 

186 :本当にあった怖い名無し:2011/12/19(月) 12:49:54.57 ID:pslRNVgh0
しばらくして、たまたま父親と二人きりになる機会があって 
勇気出して聞いてみた。 
「もしかして結婚指輪とかまだ持ってんの?」 
「なんでや?」 
「いやなんとなく、な」 
「なんでや?」 
「いやゴメン」 
自分から切り出しといてだけど、怖くなって自室に逃げた。 
父親の目が変だったから。 

その後妄想に取り付かれた俺は、家にいることすら怖くなり 
地元から遠く離れた高校を受験、寮生活を選び 
家族親族、信者さんの反対を押し切りそのまま就職した。 


父親は去年の年末死んだ。 
家業は叔父が継いだ。 
今後俺は実家に戻ることはないと思う。 
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