スポンサーリンク

【山怖】オンチャ「やあ、峠の降り口に面白いものがあるみたいだよ」俺「面白いものって?」オンチャ「いいからいいから」



985: 本当にあった怖い名無し@ \(^o^)/ 2016/12/12(月) 08:08:21.20 ID:0l6rpkIv0
俺が小学校6年のときだけど、すげえ山間の田舎の村に住んでたんよ 
夏休み中で、仲間2人といっしょに田んぼの用水路で魚をとって遊んでた 
そしたらあぜ道を、青っぽい着物の人がふらふら歩いてきて 
その人は、オンチャさん(オンチャというのは次男以下をさす方言) 
と村で呼ばれてた旧家の息子の人だったんだよ 
仙台の大学に行ったものの体を悪くして学校をやめ、田舎に戻ってきて 
そのままずっと働きもせずぶらぶらしてたんだ 

オンチャさんは俺らに向かって「やあ、何とってるんだ」と聞いてきたんで 
「ハヤとかドジョウとか」と答えると 
「そうかあ、あのなあ、峠の降り口のとこに面白いものがあるみたいだよ」 
山のほうを見ながら、間のびした声でそう言ったんだ 
「面白いものって何ですか」俺らが聞くとオンチャさんは 
「いいから、いいから」って言って、またふらふら歩き去っていったんだ 
オンチャさんに話しかけられるのは初めてで、俺らは顔を見合わせたが 
ちょうど魚とりも飽きてきた頃だったんで、峠にいってみることにしたんだ 

その峠というのは、昔は隣村に行くための交通路だった山の中の道だが 
国道ができてから、山菜採りの年寄り以外に通る人がほとんどなくなり 
かなり木が生い茂った細道だったんだ 
それと、峠といっても高さは百メートルもなかったと思う 
3人でその峠道に入って進んでいくと、子ども3人が並べないような道で 
「面白いもんって何だろ」 「熊の死骸とかじゃねえか」  
みたいな話をしながら歩いていった 
わざわざオンチャさんが言ってくるくらいのものって想像できなかった 

986: 本当にあった怖い名無し@ \(^o^)/ 2016/12/12(月) 08:10:58.99 ID:0l6rpkIv0
15分ほど歩いて峠のてっぺんに着き、降り口というのはその下のことだと思った 
で、道が下りになったとたん急に真っ暗になったんだよ 
自分の足元も見えないような真っ暗闇で、べつにトンネルに入ったとかしたわけでもない 
これ8月の上旬のことで、時間もせいぜい昼過ぎの2時ころだったんで 
真っ暗ってのはありえないだろ それにいくら木が茂ってるとはいえ 
それまでずっと歩いてきた道だしな 
「何だよこれ」 「何も見えない」 「戻るべし」 
俺らはキツネにつままれたような感じで、走って来た方に戻っていったんだが 

その途中、仲間の一人が「痛てえ、頭に何か当たった」って言った 
とたんに暗いのが晴れて元の峠道に戻ったんだが 
道の端にいた仲間の一人が尻もちをついてて、その上に人がぶらさがってたんだよ 
首つりってことだな それもさっき田んぼで見た着物と同じ柄で 
オンチャさんだったんだ 下を向いた顔が黒くなってて 
いろんな虫がたかってるのがわかった それで俺らは仰天して 
ほんと一目散にその場から逃げるようにして駆け下りていったんだ 

村に戻ってから、見たもののことを親なんかに話した 
その後は俺らは峠には行かなかったが、戻ってきた大人たちの様子では 
首つりをしてたのはやっぱりオンチャさんで、完全に死んでたらしい 
しかも、首を吊ってから少なくとも数日はたってたってことだった 
でもよ、それじゃあすぐ前に見たオンチャさんは何だったんだってことになるよな 
話までしたんだし それと急に暗闇になったのも、行きのときにオンチャさんの死体を 
見つけることができなかったのも不思議な話だ 
後になってから、オンチャさんはノイローゼだったという話を聞いたな